私は高校入試、大学入試と二つの場面で一般入試というものを経験した。
この記事ではその高校入試について述べたいと思う。
高校入試で私は、國學院久我山高校を志望した。志望した理由は全国トップレベルであるサッカー部に入部し、全国大会に出場してゆくゆくはプロサッカー選手になりたいと思ったからだ。
家族は学費が少なく、行事なども魅力的な都立高校への進学を望んでいたが、そこは譲れなかった。
結果私は國學院久我山高校に合格したが、その過程では色々なことがあった。
正直、私は中学時代勉強が得意な方であった。それは幼少期にやっていた進研ゼミや公文の影響が強いだろう。それもあって私は、定期テストではいい成績を収めることができており、900点満点のテストで目標はいつも800点であった。
そして、中学2年の夏になって初めて河合塾wingsという受験専門の塾に入塾した。そこでは志望校別にクラス設定があり、私は3つあるうちの2つ目のクラスに入った。塾において私は常にトップというわけでもビリというわけでもなく、勉強に対する姿勢も曖昧で、宿題はある程度やり小テストの勉強もある程度やるといった具合だった。
そんな調子で3年の受験期を迎えたが、頑張っていなかったツケが回ってきたのだろう、私は英語の長文の読み方がわからないことに焦りを感じた。そのため入試の英語長文の過去問を全訳するという、非常に面倒で億劫な宿題も真面目に取り組むようになったが成果は上がらず、英語の問題を解く際はいつも時間オーバーという状態が中3の12月まで続いていた。
非常に焦っていた私だったが、ある日例の英語の宿題に取り組んでいる際にいつもとは違う感覚を覚えた。よくわからない感覚のまま解き進めたが明らかにいつもより文章を目で追うスピードが速く、意味も頭に入ってくる。そのとき私は塾の英語講師の言葉を思い出した。その講師は長文が読めない私に常々「英語を読めるようになるのはバケツに水を注いでいくようなものだ」と言っていた。「水となる練習を日々積み上げていき、その水があふれたときに急にできるようになるのだ、あふれてくるまでは自分が成長できているのか気づけない」と。
本当にその通りだった。成長が実感できず焦りに焦っていた私だったが、課される宿題をこなしているうちに本当にいきなりできるようになった。それまで、その英語講師は一癖あることも含めて厄介だと感じていたが、今でも感謝している程の恩を感じている。その後は英語は苦手科目から一転得意科目となり、ほかの科目のミスを補えるほどの点数を維持できるようになった。
そして私は第一志望である國學院久我山高校に合格できた。
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